IWA 5の初めてのアッサンブラージュには非常に大きな期待が寄せられました。強いプレッシャーを感じながらも、IWA 5が目指す明確なビジョンに導かれ、またそれを起点にアッサンブラージュを行いました。私が常々頭に思い浮かべていたのは「独創性」という言葉です。
初めてのアッサンブラージュを成功させるためには、ベースとなる原酒の一貫性と多様性が重要になると考えました。醸造のスタイルが確立されたのは、過去2年間にわたる準備期間で何度も試作を行い、また杜氏とコミュニケーションを取りながら理解を深め、関係を構築してきた結果です。実際のアッサンブラージュの作業過程は2週間程度で完了し、驚くほどスムーズであったと言えます。アッサンブラージュの本質が普遍的であることを、はっきりと確認することができました。それでも、日本酒づくりの非常に複雑な醸造工程から学ぶべきことは尽きないと感じています。
-リシャール・ジョフロワ、IWA 創立者-醸造家
IWA 5の独創性は、初の試みであるアッサンブラージュ 1に表現されています。多くの点で型破りでありながら、伝統的な日本酒づくりに忠実で、非常に繊細な手順に沿って造られています。
IWA 5は、クラシックな日本酒の世界観を、優れた香りと味わいのバランスにより、今までにない醸造酒へと昇華させます。味わいはIWA 5の大切なファクターです。華美になり過ぎず、軽やかで、IWA 5の絶妙なバランスが生み出す、まろやかさを持ちあわあせます。力強く、深みのある余韻からは、上品なミネラル感、うま味がしっかりと感じられます。複雑にレイヤードされたアッサンブラージュ1には、少し異色とも言 えるダークなアロマを取り入れることで遊びを取り入れています。
IWA 5は洗練され、一貫性があると同時に、様々な特徴を感じ取ることができます。
抑制された、触覚的、純粋な、植物的、フルーティー
ゆらめく、活気に満ちた、スパイシー、フルーティー、ウッディ
より苦く、風味溢れる、複雑な、ヨード、その後に甘草のアロマ
-リシャール・ジョフロワ、IWA 創立者-醸造家
キリッと味わいが引き締まる。 1℃-2℃以上になると、ピップフルーツ、熟れた洋梨といった、穏やかで優しい果実味を備えた、繊細な口当たり。
35-37℃ 人肌燗
誘惑的、軽やか、フワフワした、滑らか、発酵生地、プラリネ。
45℃ 上燗
驚くほど柔らかく、丸みを帯びている。 粘度と絹のような質感の融合。 イタリアのアニスビスコッティ、カスタード。
55℃ 飛び切り燗
米そのものの個性が感じられる。厚みがあり、ざらざらしていて、僅かな渋みがある。 炒り米。
IWA 5には、様々な料理とペアリングできる魅力的な包容力があります。繊細なものからしっかりとした味わいのもの、淡白なものから濃厚なものまでに合わせられる柔軟性があり、食事の最初から最後まで、様々な料理とのペアリングが可能です。
チャレンジングといえる品種を含む5種類の異なる酵母。酵母はハイトーンとロートーン、植物を感じさせるアロマ、複雑さ、うま味、酸味、粘性、テクスチャーにおいて、それぞれの特性を補い合うように選択されています。
伝統的な生酛造りで醸造することで、味の奥深さが増します。
熟成によって、より芳醇で複雑な味わいでありながら、更にバランスのとれた味わいとなります。
アルコール添加は行っておりません。ほとんどの原酒の精米歩合は35%ですが、一部の原酒が50%であるため、50%と表示しています。
火入れ処理がなされています。